2026.08.07
こんにちは。
小諸市の勉強堂薬局です。
前回は、夏に見られやすい基礎体温の変化として、
・高温期への移行がゆるやかになるケース
・高温期がギザギザして安定しないケース
についてご紹介しました。
今回は、その続きとして、高温期が短くなるケースや、高温期にのぼせや寝汗を伴うケース、そして勉強堂薬局で基礎体温をどのように見ているのかについてお話しします。
パターン③ 高温期が短くなる
夏になると、
「高温期がいつもより短い気がする」
というご相談を受けることがあります。
もちろん、一周期だけで判断することはできません。
しかし、この状態が数周期続く場合は、体質や生活習慣も含めて考えることが大切です。
夏は暑さによって食欲が落ちたり、睡眠不足が続いたりすることで、体力を消耗しやすい季節です。
さらに、冷たい飲み物や食事が増えることで胃腸の働きが弱くなり、十分な栄養を吸収しにくくなることもあります。
漢方では、このような状態を「気」や「血」が十分に補えない状態として考えることがあります。
特に、
- 夏バテで食事量が減った
- 以前より疲れやすくなった
- 生理量が少なくなってきた
といった変化がある方では、基礎体温にも影響が現れることがあります。
そのため、高温期の日数だけを見るのではなく、体全体の状態も合わせて確認することが大切です。
パターン④ 高温期は高いのに、のぼせや寝汗が強い
高温期は体温が高くなる時期ですが、
それに加えて、
- 夜になると体がほてる
- 寝汗をかきやすい
- 口が渇く
- 足の裏が熱く感じる
といった症状が重なる方もいらっしゃいます。
漢方では、このような状態を「陰虚(いんきょ)」として考えることがあります。
「陰」とは、体を潤したり、熱を適度に冷ましたりする働きを担うものです。
その働きが弱くなると、必要以上に熱を感じたり、寝汗やのぼせといった症状が現れやすくなると考えられています。
特に40代の妊活では、この傾向がみられることがありますが、暑さの厳しい夏には、より症状が目立ちやすくなることがあります。
勉強堂薬局では、基礎体温を「体からのサイン」として見ています
基礎体温表が似ていても、その原因は一つではありません。
例えば、高温期が短い方でも、
- 疲れやすさが目立つ方
- 冷えが強い方
- ストレスが続いている方
- 生理量が少ない方
では、考え方は異なります。
そのため勉強堂薬局では、基礎体温だけで漢方を決めることはありません。
私たちは、
- 月経周期
- 生理量や経血の状態
- 冷えの有無
- 睡眠の質
- 胃腸の調子
- 食欲
- 便通
- 疲れやすさ
- ストレスの状況
などを総合的に確認し、お一人おひとりの体質を考えながら漢方をご提案しています。
基礎体温表は、「排卵したかどうか」を確認するだけのものではありません。
今の体がどのような状態なのかを教えてくれる、大切な資料だと私たちは考えています。
まとめ
夏は、暑さによる体力の消耗や睡眠不足、冷房による冷えなどが重なり、基礎体温にもさまざまな変化が現れやすい季節です。
もちろん、基礎体温だけで体質を判断することはできません。
しかし、その変化を体からのサインとして捉えることで、今の自分の体の状態に気付くきっかけになります。
「最近、高温期が安定しない」
「夏になると基礎体温が乱れやすい」
そんな変化が続いている方は、一度ご自身の生活習慣や体調を見直してみることも大切です。
勉強堂薬局では、基礎体温表だけではなく、お一人おひとりのお話を丁寧に伺いながら、病院での治療と併用した体づくりをサポートしています。
執筆者
柴崎 公美子
登録販売者
日本不妊カウンセリング学会 会員
サプリメントアドバイザー
勉強堂薬局で妊活・不妊相談を担当。病院での治療と併用しながら、お一人おひとりの体質や生活習慣に合わせた漢方相談に取り組んでいます。


