肩こりと妊活の関係〜漢方が考える「巡り」と体質〜

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  • 2025.12.19

    肩こりと妊活の関係〜漢方が考える「巡り」と体質〜

    前回は、肩こりが妊娠力を見直すための目安になるというお話をしました。
    今回は、なぜ肩こりが妊活と関係するのかを、
    漢方の視点からもう少し詳しくお伝えします。


    漢方では「痛み」には理由があると考えます

    漢方には、
    「不通則痛(ふつうそくつう)」
    という言葉があります。

    これは
    「通じなければ痛む」
    つまり、痛みがあるところには必ず滞りがある
    という考え方です。

    肩こりも同じで、
    血流やエネルギーの流れが悪くなることで、
    筋肉が緊張し、痛みや重だるさとして現れます。


    肩だけの問題ではないことが多い

    肩こりというと、
    「姿勢が悪いから」「仕事でパソコンを使うから」
    と思われがちですが、
    実際には肩だけの問題ではないケースが多く見られます

    例えば、

    • ストレスが強い

    • 疲れが抜けにくい

    • 胃腸の調子が安定しない

    • 生理痛がある

    • 冷えを感じやすい

    こうした状態が重なっていると、
    体全体の巡りが滞り、
    その結果として肩こりが起こりやすくなります。


    妊活中に「巡り」が大切な理由

    妊娠を考えるうえで重要なのは、
    卵巣や子宮に十分な血流とエネルギーが届いているかどうかです。

    体の巡りが悪くなると、

    • 卵巣・子宮に栄養が届きにくい

    • ホルモンバランスが乱れやすい

    • 生理痛や生理不順が起こりやすい

    といった状態につながりやすくなります。

    肩こりは、
    こうした体の内側の状態を教えてくれる"表面のサイン"
    とも言えます。


    漢方が考える「気・血・水」のバランス

    漢方では、私たちの体は
    **「気・血・水」**の3つの要素によって支えられていると考えます。

    • :生命活動を支えるエネルギー

    • :全身に栄養を運ぶ血液や栄養物質

    • :体を潤し、栄養を与える血液以外の体液

    この3つが過不足なく巡っている状態が、
    心身ともに健やかな状態です。

    肩こりが慢性的にある場合、
    これらのどれか、あるいは複数が滞っていることが多く、
    妊娠力にも影響を及ぼしやすくなります。


    部分的な不調は、全体のバランスの乱れ

    肩こりは「肩だけの不調」と思われがちですが、
    漢方では
    体全体のバランスの乱れが、一部に現れた状態
    と考えます。

    そのため、

    • 肩こり

    • 冷え

    • 生理痛

    • 疲れやすさ

    などが重なっている場合は、
    妊娠力を発揮するための土台が、
    まだ整いきっていない可能性があります。


    妊活は「体質」を知ることから

    妊活では、
    治療内容や検査結果に目が向きがちですが、
    自分の体質を知ることもとても大切です。

    肩こりの出方や感じ方には、
    実は体質ごとの特徴があります。

    次回は、
    **「肩こりからわかる体質タイプチェック」**を通して、
    ご自身の体の傾向と、
    日常で気をつけたいポイントをご紹介します。

    妊活中の肩こりや体調について気になることがありましたら、
    どうぞお気軽に勉強堂薬局までご相談ください。

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