第4回:検査結果に合わせた漢方的アプローチ

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  • 2025.11.21

    第4回:検査結果に合わせた漢方的アプローチ

    〜基礎体温・精子・頸管粘液・卵管・子宮内膜〜

    妊活を進めるうえで、病院の検査結果は大事なヒントになります。
    ただし、西洋医学と漢方では「体の見方」が異なるため、
    同じ検査結果でも 漢方なら別の改善ポイントが見えてくる ことがあります。

    今回は、よくある検査の結果から
    漢方ではどのように体の状態を読み取り、
    どうアプローチしていくのかを簡潔にまとめました。


    ①基礎体温の乱れ

    (低温期が長い/高温期が短い/グラフがガタガタ)

    漢方の見方

    ・冷え
    ・血の巡りの悪さ
    ・腎虚(ホルモンの弱り)

    アプローチ

    ・体を温めて巡りを良くする
    ・ホルモンの土台となる「腎」を補う
    → 内膜が育ちやすく、高温期を安定しやすくします。


    ②精子の状態がよくない

    (運動率が低い/数が少ない/奇形率が高い)

    漢方の見方

    ・腎虚(精子力の低下)
    ・気虚(体力不足)
    ・血の滞り

    アプローチ

    ・腎を補い、精子の質と運動力を底上げ
    ・全身の巡りを整えて活力を高める
    → 74日周期で精子が作られるため、夫婦での漢方が有効です。


    ③頸管粘液が少ない

    (精子が子宮内に進みにくい状態)

    漢方の見方

    ・津液不足(潤い不足)
    ・気虚

    アプローチ

    ・潤いを補い、粘液の質と量を整える
    → 精子がスムーズに進める環境をつくります。


    ④フーナーテストで精子の動きが悪い

    (子宮内で精子が力を発揮できない)

    漢方の見方

    ・気虚(エネルギー不足)
    ・血の巡りの悪さ

    アプローチ

    ・気と血を補い、全身の巡りを改善
    → 精子本来の運動力を引き出します。


    ⑤卵管通過障害(造影検査)

    (卵管が狭い・癒着している)

    漢方の見方

    ・血の滞り
    ・湿熱(炎症やこもった熱)

    アプローチ

    ・巡りを整えて滞りを改善
    ・炎症体質を調整
    → 自然妊娠を目指す方にも、治療との併用にも役立ちます。


    ⑥子宮・卵巣の状態がよくない

    (内膜が薄い/卵胞が育ちにくい)

    漢方の見方

    ・腎虚(生殖力の低下)
    ・血虚(栄養不足)
    ・血の巡りの悪さ

    アプローチ

    ・腎を補い、内膜や卵胞の"育つ力"をサポート
    ・血流と栄養の巡りを改善
    → 着床しやすい環境を整えます。


    漢方は「検査では見えない部分」を補う

    病院の治療は"原因に直接アプローチする力"が強み。
    一方、漢方は
    体質・自律神経・ホルモンの細かなズレ
    といった"見えない部分"を整えるのが得意です。

    両方を組み合わせることで、
    妊娠率は大きく高まることがよくあります。


    次回予告

    第5回:妊娠力を育む「巡り・育ち・潤い」──桃福宝の考え方と子宝カウンセリング
    勉強堂薬局が大切にしている3つのバランスと、
    体質に合わせたサポートについてご紹介します。

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