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2025.11.19
第3回:漢方が向き合う"見えない不調"
子宝応援ブログTOP〜冷え・ストレス・腎虚が妊娠力に与える影響〜
不妊検査では「異常なし」と言われても、
なかなか妊娠に結びつかないことがあります。その理由のひとつが、
*検査では数値として表れにくい"見えない不調"*です。漢方では、こうした小さな乱れが積み重なることで
「妊娠しにくさ」につながると考えています。①冷え──血の巡りの停滞とホルモンの乱れ
冷えは妊娠力を下げる最大の要因のひとつ。
血の巡りが悪くなると、
・卵巣の働きが落ちる
・子宮が冷える
・内膜が育ちにくい
といった影響が出やすくなります。漢方では「温める」だけでなく、
巡らせる力そのものを整えることを重視します。
②ストレス──自律神経の乱れ
ストレスが続くと、
自律神経とホルモンバランスが乱れやすく、
・基礎体温がガタガタになる
・高温期が短くなる
・生理周期が安定しない
という変化が出やすくなります。漢方では「気の巡り」を整えて、
心と体をリラックスさせるケアを行います。
③腎虚(じんきょ)──生殖力の低下
漢方でいう「腎」は、
生理・妊娠・ホルモンなどを司る大切な器官。腎の働きが十分に発揮できないと、
・卵胞が育ちにくい
・受精しにくい
・精子の質が低下する
といった"生殖に直結する不調"が起こりやすくなります。腎虚の改善は妊活における最大の要となる部分です。
漢方で整える3つの視点
妊娠しやすい体づくりのために、漢方では以下を重点的に整えます。
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冷えを改善して血流を良くする
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ストレスを軽減し、自律神経を安定させる
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腎の働きを補い、卵子や精子の質を高める
検査では"正常"でも、
体の中では小さな不調が積み重なっていることがあります。
漢方はその小さなズレを整えることで、妊娠力を底上げします。
まとめ
・冷え
・ストレス
・腎虚これらはどれも妊娠力に大きく影響する"見えない不調"です。
漢方は体質全体を整えながら、自然と妊娠しやすい体へと導いていきます。
次回予告
第4回:検査結果に合わせた漢方的アプローチ(基礎体温・精子・頸管粘液・卵管など)
具体的にどんなタイプの不調に、どのような漢方的視点で対応していくのかを解説します。 -
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