第2回:検査では「異常なし」なのに妊娠しにくい

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  • 2025.11.17

    第2回:検査では「異常なし」なのに妊娠しにくい

    〜機能性不妊と漢方の役割〜

    妊活を進めるうえで、多くの方がまず受けるのが「6大基本不妊検査」です。
    ところが、この検査で 「特に問題はありません」 と言われたにもかかわらず、
    なかなか妊娠に至らない方が少なくありません。

    このように、検査では明らかな原因が見つからないにも関わらず妊娠しにくい状態を
    「機能性不妊」 と呼びます。

    全体の10〜15%ほどを占めると言われ、
    原因がはっきりしない分、不安や迷いを抱きやすいのも特徴です。


    機能性不妊とは?

    西洋医学での"分かっていること"

    機能性不妊の背景として、次のような要因が推測されています。

    ●可能性が指摘されている原因

    • 受精障害(精子と卵子が出会えていない)

    • 黄体機能不全(高温期が短い・ホルモンの弱さ)

    • LUF(黄体化非破裂卵胞)

    • ピックアップ障害(卵子を卵管がうまく取り込めない)

    特に"ピックアップ障害"は、検査で判断しにくいにも関わらず、妊娠の成立に大きく影響します。

    ●西洋医学ではどうするか?

    • 腹腔鏡や子宮鏡でさらに詳しく調べる

    • 抗精子抗体検査やハムスターテスト

    • タイミング療法、排卵誘発、人工授精、体外受精へ進むケースも

    原因が不明なほど、
    「どうすればいいの...?」
    という気持ちを抱きやすく、精神的にも負担が大きくなりがちです。


    器質性不妊との違い

    検査で異常が"見える"不妊を 器質性不妊 と呼びます。

    たとえば...

    • 卵管の詰まり

    • 排卵障害

    • ホルモン値の明らかな異常

    • 子宮内膜症

    • 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

    このような場合は、西洋医学で原因に合わせた治療が行われます。


    漢方がとらえる"見えない不調"

    検査では「異常なし」でも、漢方の視点では次のような不調が隠れていることがあります。

    • 冷え

    • 気血の巡りの悪さ

    • ストレスと自律神経の乱れ

    • 腎の弱り(生殖機能の低下)

    • 潤い不足(陰虚)

    こうした「見えない不調」は、
    西洋医学の検査では数値として表れませんが、
    妊娠力(=体の土台)には大きく影響します。

    漢方では、体の内側からこうした乱れを整えることで、
    妊娠しやすい体へと"底上げ"していきます。


    勉強堂薬局の視点

    機能性不妊の方の場合、
    「自分はどこを整えればいいのか」 が分かりにくいのが最大の悩みです。

    そのため当薬局では、次のポイントを大切にしています。

    ■①基礎体温表の読み取り

    低温期・高温期の質、ストレス反応、冷え、血流などが見えてきます。

    ■②生活・体質の"クセ"を分析

    ・疲れやすい
    ・夕方だるい
    ・冷え
    ・イライラ
    ・胃腸の弱さ
    ・便の状態
    これらも妊娠力のヒントとなります。

    ■③西洋医学 × 漢方の両輪で考える

    検査の数値と体質のズレを埋めるように、漢方でチューニングしていきます。


    まとめ

    機能性不妊は「原因が分からない」のではなく、
    "検査では捉えきれない不調がある" と考えるのが漢方的な見方です。

    ・冷えなどの体質改善
    ・ホルモンバランスの調整
    ・ストレスケア
    ・血の巡りを良くする

    こうした働きによって、妊娠力そのものを整えていくことができます。

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