秋の養生と東洋医学──自然の流れに身をまかせる

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  • 2025.09.13

    秋の養生と東洋医学──自然の流れに身をまかせる

    東洋医学では、四季に応じて自然と調和しながら体調を整えることを大切にしています。
    漢方の考えでは、人の健康を「静かな湖の上を風に流されて進む船」にたとえます。風に逆らって無理に漕ごうとしたり、船の上であわてて体を揺らしたりせず、自然の流れにゆったりと身をまかせること。これが養生の基本とされています。

    秋は「容平(ようへい)」と呼ばれる季節。
    万物が成熟し、実を結び、かたちを整えるときです。今までの努力や積み重ねが成果となって表れやすい季節でもあります。

    そのため、私たちの暮らし方も「整えること」が大切になります。
    鶏のように日が暮れれば眠り、明ければ起きる──つまり早寝早起きを心がけることが、秋の養生の基本です。

    特に東洋医学では、ホルモンの力を支える「腎」が夜にしっかり休むことを重視しています。

    腎は夜10時から深夜2時の間に休養することで力を養うと考えられています。妊娠を望む場合、ホルモンの安定は欠かせない条件です。

    現代医学的にも、夜の睡眠はホルモン分泌と深く関わっています。
    例えば、22時〜2時の間は「成長ホルモン」が盛んに分泌される時間帯。

    成長ホルモンは体の修復や代謝に関わり、妊娠に必要な体力や細胞の回復を助けます。
    また、十分な睡眠は「メラトニン」という抗酸化作用をもつホルモンの分泌を促します。

    メラトニンは卵子や精子を酸化ストレスから守る働きがあることも知られています。

    夜更かしや睡眠不足が続けば、腎の力だけでなく、こうしたホルモンの分泌リズムも乱れ、妊娠力に影響を与えてしまうのです。

    また、秋の気は厳しく、草木を枯らす力を持つとされます。

    この気が体に及ばぬようにするためには、心を安らかに保つことが大切です。

    気持ちが不安定になると気の巡りが悪くなり、体調も乱れやすくなります。

    秋は、心身を引き締めつつも無理をせず、自然の流れに寄り添うように生活を整える季節。
    しっかり休み、心を落ち着けることで、体も次の冬へ備える力をたくわえていきます。

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