漢方は本当に高い?
「保険がきかない漢方は値段が高い」と、イメージされる方もいらっしゃると思いますが、不妊治療による妊娠と勉強堂薬局の「桃福宝」を中心とした子宝漢方による妊娠について比較(※対象症例は異なります)したところ、「治療期間」「治療費」ともに、子宝漢方の効率の良さが確認されました。
具体的には、漢方1ヶ月3~5万円を平均10ヶ月服用で、総額35万円程度に対して、医療機関平均では、半数以上が100万円を超える費用をかけています。
治療別では、「体外受精」では平均治療費は134.2万円(平均治療期間29.2ヶ月)、「顕微授精」では166.6万円(平均治療期間32.3ヶ月)でした。
高度治療では一回で30~80万円ほどの費用がかかる場合があり、漢方治療の半年~1年にも相当します。
妊娠に必要なのは「費用」でなく、大切なのは「妊娠できる体」であることを忘れてはならないでしょう。
[表1:費用と期間]

漢方は時間がかかる?
いつ、どの時点から「妊娠できる状態」に到達するかを推測することは困難ですが、結果として妊娠までにかかった期間を見れば、漢方による妊娠力の回復にかかる期間の目安となります。
表面的な形式からアプローチする治療に対して、内臓機能の回復からアプローチするという点では、すぐに反応が確認できるものとはいえませんが、卵巣機能や子宮環境が整うことがなければ、妊娠の条件が整ったとはいえません。
表1に示された「妊娠に成功したケース」を対象とした平均期間は、不妊治療群で2~3年要していますが、妊娠に成功しないまま不妊治療を続行しているケースを含めると、通院治療期間はさらに長くなることが予測されます。
漢方で「妊娠できる状態」を手助けできたなら、不妊治療の効率が上がり、結果として期間の短縮につながると考えられます。
だからこそ "今" やるべきこと
漢方を選択する場合いくつかの選択肢があります。
たとえば、「一定期間の不妊治療後」「不妊治療と併用」「漢方後に不妊治療を検討」「漢方のみで自然妊娠」など、ご夫婦の考え方と状態に応じて、漢方と治療の双方のメリットをうまく活用することが大切です。
特に不妊治療では、排卵誘発剤やホルモン療法などで本来のバランスと異なる状態を人工的につくることによって、排卵や月経などに違和感を生じる場合があり、さらに期間が長引くと自力で妊娠しようとする力の低下から治療のステップアップを迫られるケースも見受けられます。
しかしながら、ステップアップをしたとしても「妊娠できる状態」は必要なことで、妊娠力を高める体づくりは不可欠な要素といえます。
月経血量の減少、頚管粘液の減少、薬を増やさなければ排卵しにくいなど、妊娠をめざす治療でありながら、体に副反応がみられる場合は、漢方の補血作用、補陰作用、補腎作用を活用して補うことで軽減も期待できます。
[表2:カラダ作り]

ダメージの回復に費やす割合が少ないほど妊娠体質の実現は効率が良くなるといえます。